降り注ぐ星、星。

 シャボンの泡に包まれて、月に手が届くくらいに浮かんでいく。上に、上に。

「綺麗……。流れ星がこんなに近くで見られるなんて」

 空を見上げるホタルの顔を、淡い光が照らした。柑子色の髪に口付けて、ホタルの身体を撫でる。

「くすぐったい、です」
「なんだよ、誘ってるのか?」
「ウタカタ様が変なところ触るから」

 降り注ぐ星に負けないくらいの口付けを、ホタルに。月が恥じらうくらい、甘い夜になればいい。





Thanks for 一青