星屑の流れる川

「綺麗なものほど、簡単に消えてしまうんだ。この世界は無情だよ」

川に光る蛍を見ながら、ウタカタ様は呟いた。無数の光、それはたった1週間の、星屑。

「儚いからこそオレたちはそれを求め、そして失い、涙する。けれどひとつくらい、手元に残った幸せがあってもいいよな」

微笑んで見つめられた私は、ウタカタ様を失いたくない想いを両腕に託して抱きつく。
儚い命の星屑は、精一杯の幸せを光に添えて。






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