おやつの時間。

 甘い団子を口に頬張り、とろけるような笑顔を見せる。悪戯心にその串を奪ってみれば、子供のように補を膨らませて

「師匠!私のお団子、返してください!」
「わかった。だからそんなに怒るな」

 可愛い妹、娘がいたらこんな感じか。再び団子を口に含むホタルを見て、家族を持つのも悪くないと思った。でもそのためには

「嫁さんをもらわないとだよな……」
「え?よめさん??」
「まぁ、オレには心配無用か」

 可愛らしい妹でも娘でもなく、ホタルのように愛らしい嫁が、オレは欲しい。そうすればきっと、楽しい家庭が築けるだろう。午後3時、甘い時間に、淡い未来図を描いて。





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