縁側の猫みたい。

 修行の間のつかの間の休憩。木陰にもたれ、疲れた体を休める。

「ん……」

 隣で寝ていたホタルの頭が肩に乗る。周りに浮かんだシャボン玉がふわりと揺れた。

「よく頑張ったな、ホタル」

 朝からずっと、休まず修行を続けて。この数日で一体何個の術を会得したことか。可愛い弟子の成長に、温かい気持ちがあふれる。

 変わらぬ平穏を確認したあと、ホタルの頭に軽く体重を乗せ、目を閉じた。2人同じ、甘い夢が見れればいい。





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