恥じらう指先

 縁側に座っていたウタカタ様の隣に座り、そっと手を重ねてみた。一瞬こちらを見たウタカタ様は、何も言わずにその手を受け入れてくれた。
 会話は何もない。無言の時が愛しいの。ゆらゆら浮かぶシャボン玉に2人の姿が一緒に映って、ウタカタ様にバレないように微笑んだ。

「……変わった奴だな」

 呟かれた言葉の意味はなんなんだろう?考えていたら浮かんでいたシャボン玉が一斉に割れて、小さく悲鳴をあげる。

「ふっ……」

 小さく笑ったウタカタ様は、やっぱり素敵。微かに重なった指先とその笑顔に、私の頬は赤く染まった。